代表者より

私が小学生のころ、放課後は日が暮れるまで近所の公園や裏山、空き広場など様々な場所で友だちと遊ぶことができていました。しかし今、子どもたちは好きなことに打ち込む時間も、遊ぶ場所も、仲間も失いつつあります。

子どもが巻き込まれる事件は放課後の時間帯に多く発生するため、安全な居場所が必要不可欠です。
また、習い事や塾で忙しい子どもがいる一方で、学校給食のない日は昼食を食べられない子もいます。家庭の経済格差は、子どもの体験や教育の格差につながっています。

待機児童問題、小1の壁問題と、子どもたちを取り巻く環境が昔に比べて狭く厳しくなりつつあり、働く保護者へのサポートが求められていると言えます。

一方で、共働き家庭の増加に伴い多くの役割を求められてきた学校からも、先生の負担や現場の悲鳴が聞こえ始めて久しく感じています。

私は過去10年間、保育士として5歳児以下の保育に携わってきました。
保育士は保育園に従事することが多いため、関りを持つことができた子どもたちがこの後に幼児期から学童期へと成長する姿を見守ることが難しい現状があります。
また、どの先生も、ほんの少しでも子どもたちが心を許して自分を発揮できる居場所でありたいと願っているのも事実です。

アフタースクール子どもの家は、学童保育の機能もありながら、希望する子がさまざまなことを体験できる場として、自分で考え、生き抜く力を育みたいとの思いから今日の立ち上げに至りました。
子どもたちの過ごしている「今」という時間を踏まえ、安心と安全に守られた環境のもと、放課後の過ごし方を自分で決め、好きなことに没頭したり、挑戦したりできる選択肢を示したいと考えています。

子どもたちと沢山の笑顔と体験を共有できることを願いながら、一人ひとり、個性的で独創的で、愛くるしい存在との出会いをお待ちしています。